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趣味:読書の会社員が気ままに綴る書評・読書記録のブログ

オススメ本

【書評】吉本ばななさんの『おとなになるってどんなこと?』を読み終えて

『おとなになるってどんなこと?』 -吉本ばなな著 おとなになるってどんなこと? (ちくまプリマ―新書) 作者: 吉本ばなな 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: 2015/07/07 メディア: 新書 この商品を含むブログ (15件) を見る 久しぶりにブログを更新しようと…

【書評】仕事に疲れたあなた必読!『この世にたやすい仕事はない』津村記久子著

『この世にたやすい仕事はない』 -津村記久子著 この世にたやすい仕事はない (新潮文庫) 作者: 津村記久子 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2018/11/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 好きなことしか仕事にしたくないなんて贅沢だ! 「好きな…

【書評】森見登美彦最新刊『熱帯』は怪作であった【直木賞候補作品】

『熱帯』-森見登美彦著 熱帯 作者: 森見登美彦 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/11/16 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (3件) を見る 怪作との出会い 師走の忙しさも落ち着き、年末ムードのこの季節みなさんいかがお過ごしでしょうか? 風邪…

【書評】『女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。』

『女の甲冑、来たり脱いだり毎日が戦なり。』 -ジェーン・スー著 女の甲冑、着たり脱いだり毎日が戦なり。 (文春文庫) 作者: ジェーン・スー 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2018/11/09 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る 『纏う女』の登場は、…

【書評】キンコン西野の最新著書『新世界』を読んでみた

『新世界』-西野亮廣著 新世界 作者: 西野亮廣 出版社/メーカー: KADOKAWA 発売日: 2018/11/16 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る ビジネス書なんて… 先に伝えておきたいのだけれど今回の記事は少し長くなる。ような気がする。 ブログをち…

【古書絵本】『729 PUZZLE PEOPLE』

『729 PUZZLE PEOPLE』 -Helen Oxenbury著 本屋さんにはたくさんの出会いが待っている。 新刊書店では話題書であったり読んだことのないベストセラーが。 古書店では普段生活していて目に入ってこないような本達が。 どちらも好きだけど、今回出会った『729 …

【書評】『強運の持ち主』

『強運の持ち主』 -瀬尾まいこ著 強運の持ち主 (文春文庫) 作者: 瀬尾まいこ 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2009/05/08 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 27回 この商品を含むブログ (66件) を見る 毎朝欠かさず見る番組があります。 「めざましテレ…

【書評】『不思議の国のアリス』を23歳の今、読んでみた

『不思議の国のアリス』 -キャロルルイス著 -高山宏訳 -佐々木マキ絵 不思議の国のアリスはディズニーが原作だと思っていた。 童謡の類だとは思ってもみなかった。 ...訳ではないけどなんとなくそれくらいの勢いでディズニーのモノだと信じていた。 あまりに…

【書評】『なんとか生きてますッ』

『なんとか生きてますッ』 -大宮エリー著 「犬も歩けば棒にあたる」ということわざがあるが、以前は"物事をしようとしている者は思いがけない災難にあうものだ"という例えの意味でしかなかったが、現在では"思いがけない幸運にあうこと"の例えにも用いられる…

【書評】『年収90万で東京ハッピーライフ』

『年収90万円で東京ハッピーライフ』 -大原扁理著 「さーてっ。来週のサザエさんは?」 と、薄いテレビから流れてくると悲しい気持ちとともに"仕事"という現実が襲いかかってくる日曜の夜7時。 世間ではこれをサザエさん症候群と呼ぶらしい。 これホント辛い…

【書評】『静かに、ねぇ、静かに』

『静かに、ねぇ、静かに』-本谷有希子著 世界中のあらゆる場所をくまなく探したとして、果たして完全に1人になれる場所など存在するのだろうか。 出張で大阪に滞在している今、ふとそんなことを考えてみる。 食事に外へ出ればたくさんの人々で賑わう繁華街…

【書評】『手のひらの音符』

『手のひらの音符』-藤岡陽子著 私は本屋通いを趣味の一つにしている。 仕事終わりや何もない日でも本屋へ赴く。 先日いつものように家の近くの紀伊國屋書店へ散歩に行くと、素敵な装丁に魅かれた。 独特な人形の写真。 暖かく優しさを感じるこの人形に見覚…

【書評】『あまからカルテット』

あまからカルテット-柚木麻衣子著 音楽の不思議なところの一つは、演奏する人数によってその集団の呼び名が変わるところではなかろうか。 1人で演奏するならソロ。 2人ならデュオ。 3人ならトリオ。 4人ならカルテット。 5人ならクインテッド。 聞き馴染みは…

【書評】『ちいさなちいさな王様』

ちいさなちいさな王様 アクセル・ハッケ作 ミヒャエル・ソーヴァ絵 もうすぐ体重が3桁に差し迫っているわたくしぽんぽこである。 85kgを通り過ぎ、90kgの壁を突破すると、早いのなんの。 アッという間に95kgだ。 このままいけば気づかぬうちに体重が100kgに…

【書評】『小気味好いテンポでボヤキ倒し!?食事のあれこれ考えたくなる一冊』

メロンの丸かじり-東海林さだお著 最近少しハマってるものがあるんです、私。 なんだと思います? 講談なるものなんですけどね。最近話題の。 ところで講談ってなんだと思います? 落語に良く似たアレですよ。 落語とよく間違われる講談ですが、落語と講談の…

【書評】『発酵食品ブーム到来!?意外と知らない発酵についてのトビラが開ける一冊』

発酵文化人類学 ~微生物から見た社会のカタチ~-小倉ヒラク著 先週あたりですかね、営業で千駄木にいたんですよ、私。 私ね、いつもは真面目なもんですから用事が済んだらすぐ会社に帰るんですよ。 でもね、たまにはまっすぐ帰らずにぶらつきたいときもあるわ…

【書評】『ブラックユーモアも癖になる!可愛い動物たちの短編集』

ほんの豚ですが-佐野洋子著 この作品の名前を見ましてね、"ほんの○○ですが"って思いのほかいろんな場面で使う言葉なんだなぁって感じたんですよ。 ほんの"気持ち"ですが ほんの"僅か"ですが ほんの"お口汚し"ですが 気になって調べてみたらほら。色々あるも…

【書評】『猫が感じる素敵な退屈を描いた一冊』

『退屈をあげる』坂本千秋著 猫のように生きたい。 そんな風に思うときが皆さんにもあるのではないだろうか。 何となく堕落して自由に出かけ、ぐったりとしたい。 暖かい素敵な天候の中であくびでもしながら塀の上で眠ったりしたい。 そんな事を思うときがあ…