LEGADO

趣味:読書の会社員が気ままに綴る書評・読書記録のブログ

【書評】『年収90万で東京ハッピーライフ』

『年収90万円で東京ハッピーライフ』

-大原扁理著

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「さーてっ。来週のサザエさんは?」

と、薄いテレビから流れてくると悲しい気持ちとともに"仕事"という現実が襲いかかってくる日曜の夜7時。

世間ではこれをサザエさん症候群と呼ぶらしい。

 

これホント辛い。

じゃんけんが終わった後なんか特に。

平日休みのシフト仕事だった前職の時は感じなかったけど、週末休みのweekend loverな今は日曜19時からが絶望的な気持ちになる。

"仕事"の二文字がヤケに大きく、そして重く肩の上に乗っかってくるのは本当にどうにかならないものだろうか。

充実感のある日曜日は、この二文字が多少だが軽くなったりする。

どこかに出かけたり、友達と会ったり、映画を見たりできれば心も体もリフレッシュできて新しい気持ちで月曜日を迎えられるよね。

少し疲労感を得られればよく寝つけるしね。

反対に家に引きこもったまま夕方を迎え、ふと気がつくとサザエさんのエンディングなんて日には目も当てられない。なーにあれもうホント絶望。

ヤッチマッタ........………と独り呟く羽目になる。

 

そんな気持ちで毎週日曜日を過ごしてたんじゃ、なんだか疲れるだけだし人生の充足感的なのを得ることができないんじゃなかろうかと社会人二年目の酸いも甘いも知らない太っちょ青年な僕は思うわけで。

充実を求めて毎週末毎週末誰かと会って何かをしてたらふく酒を飲んでなんてしてたら生活は厳しいわけで。

将来のこと考えるとお金は貯めたいわけで。

あれこれ不安なわけで。

富良野は寒いわけで。

お前が好きなわけで。

(変な意味じゃないんで嫌いにならないでね。)

 

最近お金のことを考える機会が多くて、このまま薄給ライフですごすのかぁ。

転職すべきなのかなぁ。

でもそれでいいのかなぁ。

なんて堂々巡りをしている時に千駄木往来堂書店で出会ったのがこの本『年収90万円で東京ハッピーライフ』!!

(ここの本屋さんはとてもおすすめ!いつかお勧めの本屋さんまとめた記事を書こうと思います)

手に取ったときは棚刺しされていたので表紙は見えませんでしたが、タイトルに吸い寄せられましたね。

年収90万ですよ!!?!

1ヶ月7.5万円でこの人生きてるんですよ!!?!

しかもこれ家賃とか諸々入れてですよ!!?!

信じられます!!?!

 

そんな度肝を抜かれた本書をご紹介!!

 

 

節約術の本ではないんです

さてさて、この手のタイトルの本は様々な技ををまとめた節約本と勘違いされるかも知れませんが全く違います。

多少触れてはいますが、技というよりは考え方やそっちに近いですね。

けれども「こう生きるべきだ!」とか「こうすると人生が豊かになりますよ!」とかそういう自己啓発ともまた違うから気軽に読めますよ。

肩の力抜いてページめくってください。

 

実際年収90万円で、どんな生活を送っているのかをイラストを交えて解説したりしてます。

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こんな生活を日々繰り返している大原さん。

はぁあ。私も僕も死ぬほど本読んで死にたい。

よーーーーーーーーーーーし仕事辞めて死ぬまで本読もう。

とはなれない。

"ぐうたらになれない私たち"

はぁ、物悲しい。

 

そんな生活を送ってる大原さんのプロフィールは下のリンクからどうぞ!

ameblo.jp

"いやいや現実的じゃないよー"

とか

"友達と遊びたいし、買い物も好きだしー"

とか

そういった考えの人には絶対に無理なライフスタイルだと思います。

(ちなみに僕も絶対に無理です。著者のような生活はおくれません。洋服も本もたくさん買うし、おいしいもの食べないとやってられません)

けれども、著者は別に強要も何もしておりませんので全然不愉快にならない。

「ほほほほう。そんな考え方も悪くないなぁ」なんて思ったりする。

 

と言うのも、お金のことだけを書いてるわけじゃない。

まぁエッセイだからね。それから派生していろいろな考えなんかを書いているわけですよ。

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特に僕なんか『第四章毎日のハッピー思考術 お金とうまくやっていくために』は、20代前半のお金に悩む青年として、とても参考になりましたね。

 

きっと自分の悩みをなんかしらの形でほぐしてくれると思いますよ〜

 

 

後ろから肩を揉まれている様な安心感

「気張って生きるなよ~。疲れたら何もしなくても生きられるよ~」

なんて後ろから肩を揉まれるような感覚で読める一冊でしたね。

だけどもそんなこと言うと

「いやいや、そんなの何も頑張ってないだけじゃない。真剣に生きなさい」

みたいなこと言う人も出てくるでしょう。

でも良いんです。

ムリしない。

きちんと自分の基準を考えて、何事にも自分なりの答えを出した結果の生活をすれば良いと勉強になりました。

(まぁ実際にできるかは別にしてだけどね)

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ちなみに大原さんはこんな基準で洋服を選んでるみたいです!!

無駄のない実用性のある物しか選ばないんだけど、その服にストーリーを感じるもの(例えば職人さんの手作りだとか素材の丁寧な物だとか)にはお金をケチらない。

その結果がうえのような持ち合わせになるとのこと。

なんだかスティージョブズとかが白いシャツとジーパンしか履かないのとやってることはそこまで相違ないけど年収の差で言ったら愕然ですよね(笑)

けれど大原さんにとってはこれがベストなわけだしこれを誰も咎めることはできませんよね。

 

貧乏かどうかなんてその人の価値観次第ですし、大きく悩むこともないなぁなんて本書を読んで少し肩の荷が降りたような気がします。

ホリエモンが帯で言っている通り、

『「働かざるもの食うべからず」なんてもう古い。』

…のかもしれません。

 

皆さんもこの本読んで自分に合った生活を探してみてはいかがでしょうか?

(私は未だ人生の迷える仔羊ですが(苦笑))

 

 

 

↓リンクから本書を購入して頂けます!是非読んでみてください!

 

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